ムーンライト

- この子らを世の光に… -

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ムーンライト
監督:バリー・ジェンキンス
主演:トレバンテ・ローズ
公開:2017年4月
上映時間:111分

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ブラボー
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フクイ ヒロシマスター映画伯
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  • フクイ ヒロシマスター映画伯   「この子らを世の光に」は社会福祉の父と呼ばれる糸賀一雄の言葉。

    この子ら(に)世の光(を)
    じゃなくて
    この子ら(を)世の光(に)。

    「障害児に光を当ててあげよう」ではなく、
    「障害児の光を世の中に当てよう」という考え方。

    この映画の主人公は、貧困層の黒人でセクシャリティ的にも未だに後ろ指を刺されるもの。

    本当はなんの困難でもないはずのこの3つ(貧困は困難ですね…)だけど、社会の無理解や堂々とした差別感情によってただ普通に生きるということを阻害されてしまう。


    ***

    衝撃なのはこれのほとんどが実話だということ。
    主人公に起きることは全部、原作者か監督に起きたこと、だそう。
    (原作者の母も、監督も母も麻薬中毒であった)

    実際に起きた(つまり現在も起きている)衝撃的なエピーソドの連続だけど、直接的な描写はなるべく避けて、ひたすらに美しい映像の中で意外と淡々と物語は進む。

    こんなに過酷なストーリーなのに「もう一度見たい」と思えるのは映像が美しいからかもしれない。
    この世界にもう一度浸りたいと思える。

    ****

    シャロンの父親がわりになるフアンという男がかっこよくて、いちいち名言を言ってくる。

    「自分の人生は自分で決めろ 周りに決めさせるな」はわかりやすい名言だけど、

    本当に何気ないし、
    全然名言のつもりもなかったと思うけど
    僕がぐさっときたのは
    「ここで何してる」。

    あ、俺ここで何してるんだろと思っちゃうし、
    そういえば「ここで何してる」ってあんまり言われたくない。。

    おそらく大人シャロンも昔フアンに言われた「ここで何してる」という言葉が常に自分を追いかけてきてるんだと思う。

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