毛玉之殿堂入り映画伯
園子音は映画監督をする前は詩人だったということで、詩的な映画とも言えます。初期作品の『部屋 THE ROOM』もこのような作風だったということですが、実はこの『ひそひそ星』の脚本は20数年前に書かれたものなのです。滅びゆく人類と震災後の福島の光景に重なるものがあったということで、2015年ごろに製作されることになりました。ということで、この映画に出てくる廃墟や壊れた町並みは本物です。静かに迫力があります。宅配荷物を受け取る人達のほとんどは、仮設住宅で暮らしている人達に出演していただいたようです。タバコ屋のおばあちゃんは俳優。白人の少年が出てくるけど被災者なのかな?