透明人間

- 新進監督によるクラシックホラーの進化版っ! -

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透明人間
監督:リー・ワネル
主演:エリザベス・モス
公開:2020年7月
上映時間:122分

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ブラボー
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フクイ ヒロシ???
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  • フクイ ヒロシ???   名作『アップグレード 』のリー・ワネル監督ですよ。

    全然知らなかったもんで、この映画の存在を。
    なんかみんなが『透明人間』サイコーサイコーみたいなことで盛り上がってるので上映されてからやっと知りました。

    ポスターもクールでいいですね〜。

    あとタイトルも良い。
    『透明人間』。
    原題『The Invisible Man』のままじゃなくて邦題つけてくれてありがとう!
    そのままなんだけど、『透明人間』。
    人間。人間なんよ。



    ***


    いやぁもうほんとに面白い。
    映像かっこいいし、音楽もかっこいい。

    エンドロールは音楽だけなんだけど、音楽カッコ良すぎて最後までビシッと座って観てました(聴いてました)。
    他のお客さんもほとんど最後まで席立たなかったですよ。

    余韻も良かったしね。。


    ***


    1897年のH・G・ウェルズの小説で描かれた透明人間は〝怪人〟の一種ですね。
    人造人間とか狼男とか、その感じ。

    しかも最初の透明人間は、透明になることと本人がサイコパスであることは別問題でした。
    たまたま透明薬の副作用でサイコパスになっちゃった男の話。


    ***


    現代においての〝透明人間〟は病理ですね。
    透明になりたいという欲求。

    今回の透明人間を見て
    SNSで実体を隠したまま活躍してる人たちみたいだなと思いました。

    自分の姿は見えないし、自分は安全なところにいるんだけど、誰からも束縛されずに自由に動いて、周りに影響を与えたい人。

    この男は最初からサイコパスなんです。

    昔の透明人間は薬を売って金持ちになるぞ!しか思ってなかったから、透明になるっていうことをリアルに想像できてなかった。

    今回は、ある目的を達成するために透明になった。その時点でサイコパス。

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  • フクイ ヒロシ???   そういえば、物語のスタート位置がすご〜〜〜〜〜く面白かったですね。
    あんなシーンから始まります?普通。

    観客はこの2人に何の思い入れもないのに、あのシークエンスを長々と見せられて、それでも死ぬほどハラハラさせられる。

    どっちが悪でどっちが正義がわかんないのに。「がんばれ!」って思っちゃう。

    ***

    しかも、
    この映画が『透明人間』であることを知ってる観客だからこそ
    もうカメラアングルだけで、怖い。。。

    妙に余白のある画角。
    じわじわと透明人間の恐ろしさを見せつけられます。

    ***


    たぶんここまで素晴らしい映画になるとは誰も思っていなかったんでしょうね。
    この映画に漂うB級感が邪魔になっちゃってました。

    本来ならこのB級感は愛すべきポイントだったはずですが、全体の完成度からするとそぐわない。。
    特にラストの展開は。。

    でも、同時にこのラスト大好きなわけよ。。
    もう書いてることめちゃくちゃ。。


    ***

    いやぁ褒めたりないけど、さっさとオチを書きたい。

    ネタバレはフィルマークスの方に。。


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