生きちゃった

- 大島優子の咆哮!うああああああっ! -

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生きちゃった
監督:石井裕也
主演:仲野太賀
公開:2020年10月
上映時間:91分

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フクイ ヒロシマスター映画伯
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  • フクイ ヒロシマスター映画伯   四コマの黒文字部分は、
    『生きちゃった』公式サイト(http://ikichatta.com/)の監督インタビューを参考に構成しています。


    今年ベスト10に入りますよ。面白かった。。
    大島優子はこの演技で今年の助演女優賞を総ナメにしますよ。絶対にそうなる。そうせざるを得ない。

    大島優子のあの咆哮。。。。
    生命の叫び。。
    もはや生命の危機ですもんね、現状。。


    ***

    主人公が抗う事なく起きたことを全て受け入れていくことで、どんどん地獄になっていく。。

    ある調理用具が見えた時の絶望感と言ったら。。
    「マジかよ…」と天を仰ぎましたよ。。

    でも、面白いんです。。笑っちゃうくらいの地獄だし、実際完全に笑わそうとしてますしね。
    「ラブホテル行きたいっ!」とか「大麻やめろー!」とか。。

    監督曰く「笑っていいのかどうか定かではない笑い」が散りばめられている、とのこと。

    なのでけして、暗くどんよりだけ映画でもないし、ワーワーと喚いているだけの映画でもない。
    ブラックコメディと言ってもいいのでは。


    ****


    仲野太賀は、
    必要以上にパワフルだったり破綻している人ではなく、
    本人はいたって真面目で正しくいようとしてるんだけど、
    抑えきれない内面が溢れてきちゃう、みたいな人物がハマりますね。

    今回もそんな感じ。
    全然ブチギレしていいことが起きても、自分の身の回りを破綻させないように「穏やかに」「建設的に」対応する人。

    この役の人物も「日本人だからかなぁ」と言ってますね。
    そう、この役は「現代の日本人」。


    ***


    若葉竜也の役は謎の人物ですね。
    太賀のイマジナリーフレンドなんじゃないかってくらいに、あんまり実在感のない。不思議なキャラクター。

    ラストあたりで「あ、この人はこの人で自分を押し殺して生きてきたわけか…」とわかって、
    この不思議な存在感にも理由があったのかなと納得しました。

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  • フクイ ヒロシマスター映画伯   ていうか大島優子なんですよ。この映画は。

    〝美味しい役〟ではあるし映画を動かすキャラクターなので、ある程度力のある俳優さんがやれば十分形になる役柄ですよね。

    でもでもでも、すごいのさ、大島優子の演技が。。
    「うお、大島優子がこんなことするんだ…」ってびっくりしてる自分のいやらしさを粉砕するような演技。。

    女優さんの「演技派へ脱皮!」みたいな演技は往々にして「ハイハイわかりましたよ…」って思っちゃうこともあるんです。
    「あんたの事情はこの映画と関係ないでしょ…」と言いたくなる。

    でもでもでも、大島優子にもなってくると軽やかなんですよ。サラッとしてる。インタビューを読むと相当気合を入れて挑んだ役だそうですが、そういううるささを感じない。

    それでいてあの咆哮!雄叫び!雌叫び!

    ああいうシーンで「叫ぶ」ってのもよくあるんですけど、あんまり成功例を知らない。
    感動ミステリーとかで探偵役がラストに全部の事情を知ってうおおお!って叫ぶ、みたいな。たまに寒いヤツ。。

    大島優子の咆哮は、、、映画史に残していいんじゃないですか。
    国立映画アーカイブ(https://www.nfaj.go.jp/)に残しておきましょうよ。

    少なくとも今年の助演女優賞は一つ残らず大島優子です。決定です。
    もし他の人が獲るとしたら渡辺真起子(『37セカンズ』『浅田家!』)です。

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