サイレント・ランニング

- ロボットを愛でる映画 -

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サイレント・ランニング
監督:ダグラス・トランブル
主演:ブルース・ダーン
公開:1986年9月
上映時間:85分

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ブラボー
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毛玉之殿堂入り映画伯
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  • 毛玉之殿堂入り映画伯   監督のダグラス・トランブルはアメリカの特撮の神です。特撮を担当した作品は『2001年宇宙の旅』『アンドロメダ...』『未知との遭遇』『スタートレック』『ブレードランナー』。監督作品は2本だけ『サイレント・ランニング』『ブレイン・ストーム』。どちらも興行的には失敗だったそうです(T_T)

  • 毛玉之殿堂入り映画伯   真の主人公(^^)である、ドローンたちは、顔の無いロボットなので、表情はありませんが、とにかく動きが可愛い。ヒョコヒョコとした歩き方と、キョロキョロ周りを見回したり、足のつま先でツンツンしたり、マジックハンドふりふりしたりという、ちょっとした動きが、感情があるかのごときです。
    言葉を話す機能はありませんが、たまに側面のフタが開いて鳴きます。怒られて「プヒー」とか、ドローン同士で「シュー」「プスー」とか話あったり。ドローン同士で会話するなら、無線とか赤外線で通信するほうが理にかなってるけど可愛いので良いのです。

    ロボットの中には腰から下が無い人と、脚が無い人が入っていて、腕で歩いてます。中はとても暑くて、小型扇風機でしのいだということですが、人が入ってるがゆえに愛らしい動きになっているのではないでしょうか。ちなみに2号の中の人は女性です。『スターウォーズ』のR2-D2も同様の人が入っているということですね。
    最初はドローン1・2・3と呼ばれていますが、中盤でヒューイ、デューイ、ルーイという新しい名前をローウェルにもらいます。この名前はドナルドダックの甥っ子たちの名前です。

    宇宙船内の撮影は、退役したアメリカの空母「バリー・フォージ」の艦内を未来風に改造したセットで行われました。
    バリー・フォージ号の外観デザインの元ネタは、大阪万博のエキスポタワー。1コマ目の絵の左側の、赤い多面体の構造物とかが、まるっきりエキスポタワーです。
    Wikipediaの:ヴァリー・フォージ (空母) にも『サイレント・ランニング』に関する記述があります。

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  • 毛玉之殿堂入り映画伯   ●『サイレント・ランニング』の影響を受けたかもしれない作品

    ・アニメ『天空の城ラピュタ』
    庭師ロボットとラストで飛んでいくラピュタは、あきらかに『サイレント・ランニング』オマージュでしょう。戦うときは冷酷無比なロボットだけど、シータや動物たちには、繊細なやさしい動きをする所も印象的でした。

    ・漫画:大友克洋『ERECTRIC BIRD LAND』(短編集「彼女の思い出」収録)
    『サイレント・ランニング』では、セリフに出てくるだけで、いっさい映像が無かった地球の様子はこのようなものかもしれません。徹底的に管理された清潔で快適な世界。観賞用の植物がガラスのボールに入れて売られている、うっかり落として割ってしまたりすると、小型のドローン(バードと呼ばれている)がやってきてレーザーで焼き払ってしまいます。この街に住んでいるホームレスが主人公のコメディです。
    植物があるという所は違いますが。ガラスの「ドーム」に収められているというのは『サイレント・ランニング』を思わせます。同短編集に収録の『HAIR』も同じ世界観。

    ・アニメ『輪るピングドラム』
    主人公の高倉兄弟と他数人にしか見えない3匹のペンギンが、区別がつかないからと背中に「1・2・3」の番号を書かれるのは、ドローンの背中の番号のオマージュかもしれない。

    ・映画『レディ・プレーヤー1』
    ガンダムが出てるので有名なあの映画。バリー・フォージが出ていると「映画秘宝」2018年5月号に書いてありました

    ・アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』
    サイレント・ランニングの影響があるとはいえないけど、このアニメに登場する「タチコマ」は、非人間型の顔のないが愛らしいロボットであるということでは、共通のものを感じます。タチコマは公安9課に数台配備されている、クモのようは形の戦闘用ロボットで、高性能なAIを内蔵、ストーリー中盤からは自我さえも芽生えます。この子らは、身振り手振りを交えてよくしゃべります。声が可愛いくてお茶目。

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  • どびんご巨匠映画伯   最後は衝撃というか、「えぇ~!?」と思いましたが、後から反芻してみると「アリかな」とも思います。
    この映画を観るまでは題名の語感がなんとなく似ている『ソイレント・グリーン』とごっちゃになっていました。そっちはレンタルがなかったので観ていません。
    SF映画のロボットといえば『月に囚われた男』の天井からぶら下がって移動する人工知能端末、『インターステラー』のTARSとCASEも印象的でした。私もタチコマ大好きです。

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  • 毛玉之殿堂入り映画伯   どびんごさん、コメントありがとうございます!
    『ソイレント・グリーン』近未来。合成食品「ソイレント・グリーン」によって、食糧難を解決した世界なのだけど、その原料は... という話ですが、なんせ観たのは子供のころで映画として面白かったかは記憶にありません。大原まり子の小説で、金魚に餌をやるときに「ほらソイレント・グリーンだよお食べ」というセリフがあったのが印象に残ってます。

    天井からぶら下がってるのですか、妖怪天井下りみたいですね。
    『インターステラー』は近々観ます。あと『チャッピー』も。
    『ショート・サーキット』のロボットも評判いいです

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