ワイルドローズ

- 夢追うシングルマザーと四苦八苦! -

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ワイルドローズ
監督:トム・ハーパー
主演:ジェシー・バックリー
公開:2020年6月
上映時間:102分

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ブラボー
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フクイ ヒロシ???
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  • フクイ ヒロシ???   考察の映画ですね。

    脚本家のニコール・テイラーは
    スター発掘番組で観た素晴らしい歌声を持った女性に心を奪われた、と。
    しかし彼女には道を踏み外した過去もあり、子供も5人いた。
    「子供たちと別の道を歩んでも、神が与えてくれた才能を開花させるべきなのか。その答えがわからなかったので、この映画で追及しました」とのこと。

    プロデューサーのフェイ・ワードも
    「本作は、夢と現実との対立、周りの誰も観たことがない何かを追い求めること、誰の賛成も得られずに保守的になるとき、その夢がどうなるかについての物語です」と。


    ****

    「シングルマザーで子供を抱えながらも夢を諦めない女性」を応援しやすい人物として描けば、この話を物語ることはとても簡単。
    いくらでも笑って泣ける感動作にできる。

    しかしこの『ワイルド・ローズ』の旅は険しい道のりを選択しました。。

    ***


    主役の女性ローズはなかなかにヤンチャ。。
    子供二人いるのにだいぶいろんなことに無責任。

    祖母(ローズの母)がしっかりした人だから育児放棄事件になっていないけど
    子供の食事を忘れて彼氏と酒飲んじゃったエピソードなどもある。。

    映画の主人公の行動としてはかなり危ない賭けですよ。
    「子供が一番でしょ!シングマザーが夢追ってもいいけど、子供を100パー面倒見てからの話でしょ!」と多くの人がローズに嫌悪感を抱くでしょう。

    ***

    ここがこの映画の肝。
    凡百の「笑って泣ける感動作」との違い。
    数多ある「スター誕生映画」との違い。

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  • フクイ ヒロシ???   主演のジェシー・バックリーの演技が素晴らしい。
    ほんとに繊細な表情でローズを実在感たっぷりに演じています。

    言動はほんとイラッとするはずのものなんだけど、ちゃんとこの人を一人の人間として演じてくれてるから、見放すことができない。

    それはローズの母の視点。
    ローズ(娘)を見放すことができない人。

    ローズの母役のジュリー・ウォルターズがまた輪をかけて素晴らしい。
    この役の複雑さを「私、名女優でございます」的なうるささが全くない演技で、ビッチリバッチリ伝えてくれる。

    だからこそ、ラストの歌が感動できるわけですよ。
    このお母さんの愛情がこの映画の土台となっているから。

    この二人の演技が素晴らしい。
    からこそこの映画が成立しましたね。


    ***

    あと、もちろんジェシー・バックリーの歌。説得力がすごい。

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