82年生まれ、キム・ジヨン

- 「今」の差別問題としてゴンゴンガンガン羅列していく! -

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82年生まれ、キム・ジヨン
監督:キム・ドヨン
主演:チョン・ユミ
公開:2020年10月
上映時間:118分

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フクイ ヒロシマスター映画伯
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  • フクイ ヒロシマスター映画伯   原作小説読みました。
    何代にもわたって続いてきた女性差別を淡々と箇条書きしていく文体が、怖い。。

    物語性(虚構性)を排して「こんなの作り話だ!」と突っ込まれる隙を与えない作り。
    事例一つ一つに注釈をつけて本のラストで「全部事実です」とハンコを押す。

    このスマートさ、クールさ、ソリッドさ。

    そしてやっぱラストの衝撃ですよね。。。


    お前、今までの話聞いてた???って言いたくなるくらい、、全部ひっくり返すセリフ。。
    目の前真っ暗になりますね、あのセリフは。


    ***


    なので、
    この小説に胸撃たれた人は、確かにこの映画は「ぬるい」と感じても仕方ないと思いました。
    違和感を感じたり、怒りが湧いてくる人もいるんだろうなと思います。


    映画はまず映像が綺麗だし、この夫婦が超絶美形だし、物語性も高かったですからね。
    (それでも普通の映画よりはかな~り淡々としてましたけどね)


    ***

    小説では「ママ虫」と陰口を言ってたのがおそらく男だったのに対して
    映画版ではその中に女性がいたことで「男 VS 女」の構造が揺らいだ、的なことも言われておりますが

    「ママ」や「専業主婦」を揶揄する声は女性からも発せられていると言う事実はありますから
    ここに女性が加わるのは事実により近い改変ですので、正しいと思いますし、

    小説が「男 VS 女」の構造を描いていたと〝仮定〟すると
    映画版でその単純な対立構造を崩した描写をしていると言えるわけで、より良い改変だったと思います。

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  • フクイ ヒロシマスター映画伯   一番の問題は、やっぱラストですよね。。

    小説では「今まで読んで来たのは何だったの???」っていう絶望のラストだったのが、
    映画版では希望の光を見せたラストになっていました。


    これはやはり大きな改変ですので賛否両論必至でしょう。
    制作側はそれもわかっていて、希望の光を見せたんだと思います。


    しかも、そんなに明るい光でもないでしょ。。
    普通のことでしょ、あれ。

    あんなことが「希望の光」としてラストで描かれるってことは、
    それまで118分かけて描いてきたことがいかに地獄だったのかが際立つと思います。


    ***


    原作小説は
    韓国で特大ヒットを飛ばし、社会現象を起こした、と。
    その波は世界にも波及している、と。
    小説はきっとこれからも売れ続け、世界にインパクトを与え続ける。

    だったらもう同じことやんなくて良いのでは。

    これを原作にして映画を作るなら、一歩先を示すものにしたいと思ったんじゃないでしょうか。

    「こんなに地獄なんです。真っ暗闇なんです。」という衝撃のラストだった小説、
    のその先、
    「こっちへ進みましょうよ。まずこれくらいできません?」と指し示すようなラスト
    にしたかったんだと思いますよ。

    変化を促すようなラスト。
    明るい方へ変化しましょうよ、と。

    5年、10年後に若い人がこの映画を観て
    「このラストが希望のラストだったんだって!この時代地獄じゃね?」って思ってくれる状況になってなきゃ困るわけだから。

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